Welcome to Baltimore!

ボルチモアへようこそ。危険危険と言われるボルチモアですが,すめばそれなりに都です。ここでは私の実体験と他の方々からの伝聞をもとに,ボルチモアでの生活の立ち上げ・その他についてちょっとだけ解説させていただきます。間違い,勘違いなどお気づきになられた場合は訂正して後進の方々にお伝えください。

1.銀行口座の開設

まず,何はさておき銀行に口座をつくる必要があります。これは,電気,電話,家賃その他もろもろの支払いが銀行振り出しの小切手(Personal check)によって行われるためです。

特に電話はdeposit(保証金)を小切手で郵送し,引き落としが確認できてからサービス開始となるので,小切手をきれなければ,いつまでも電話を使えません(直接窓口で現金を払うという方法もありますが)。

「小切手なんて,大それた」などと思うかもしれません。私も日本にいる時はそのように思っていました。しかし,ここはアメリカ,やはり日本と違います。こちらには自分の銀行口座からの公共料金の自動引き落としというシステムがないのです(あるにはあるがまれ)。ということで,よっぽど貧しい人以外はみなChecking Account(小切手が使える口座:当座預金)を持っています。

私の場合,Bonnie Ridge Apartmentに近く,土曜日も営業しているということで,GreeGreenspringにあるNationsBankに口座を開きました。NationsBankにはJohns Hopkinsで働く人に対して,給料をdirect deposit(直接振り込み)する場合,Checking Accountの口座維持手数料無料,最低預金残高の制限なし(最低預金残高を割り込むと手数料が取られる),Safe deposit box(貸し金庫)の無料貸し出し(最初の1年のみ),などいくつかの特典を持ったグループバンキングプログラムがあります。他の大学,研究所に勤めている方の場合でも,特別なプログラムがある可能性があるので,口座を開く時に話してみるといいでしょう。

他の州あるいはメリーランドでも銀行によっては,Social Security Card (number)を持っていない場合,口座を開く事ができないこともあるようですので,口座を開く時には,英語が達者な人,それから身分を証明するもの(パスポート,IAPー66,留学先からの手紙など)を持参する必要があります。最初のうちはいろんな手続きをする際に,パスポート,IAP-66は必ず必要になるので,忘れずに持参しましょう。それから,口座に入金するお金もお忘れなく。

経済的に余裕があれば普通預金口座(Saving account)を作っておくと,利息もつくのでいいのですが,最低預金残高が高くなります。残高(balance)が最低預金残高を割り込むと手数料を取られます。古い資料では,Checking accountのみの口座は手数料が必要とありますが,普通のChecking account(Economyとかでない)であれば,最低預金残高を維持していれば手数料をとられることはないようです(NationsBankの場合)。このため,私の場合最初は出費がかさむことを考えChecking accountのみとし,月々の出費の目安がついたら Saving accountも考えることにしました。

それから,ほとんどの方は奥さん連れで来られると思いますが,その場合は,二人が連名になったJoint accountにすると両方が同じ口座から小切手を振り出すことができるので便利なようです。

蛇足ですが,アメリカは州が違えば別の国のようなものですので,州を越えて旅行する時などは,この小切手は受け取ってもらえない可能性もあると聞きました。その際,通常のcheckのかわりとしてTravelers checkを利用することになります。NationsBank,AAA,AMEXなどで作ってくれます。短い旅行の場合は現金,ATMカード(Debitカード),クレジットカードで対処可能でしょう。NationsBankのATMカードにはVISA(またはMaster)の機能がついたCheckCardと,VISAの機能がつかないただのATMカードがあります。両者とも通常Debit Cardと呼ばれるようですが,この2つは,通常銀行のATMマシンから預金を引き出すことには何の違いもないのですが,違いは,前者がVISAの表示のある店ならばサイン無しで,カードのPINナンバー(暗証番号)を打ち込むだけで商品を購入できるのに対し,後者はHONOR,MOSTなどと言った表示のある店(MAC対応店?)でしか使えないという違いがあります。VISAの表示はほとんどの店にありますが,HONOR,MOSTの表示のある店は少ないので,VISAなしのDebitCardは使える店が限られます。1998年2月1日からは,CheckCardの手数料が無料になったので,Debit Cardを作る時はこちらを選択した方が得だと思われます。商品を購入した代金は,当日(または翌日)づけで自分の口座から直接引き落とされます。クレジットカードのように猶予期間はありません。

一つ問題なのは,Debit CardにはVISAのマークがついていても,AMEXのようなクレジットカードを利用して商品を購入した時のような保証はまったくないということです。例えば,旅行先でお土産を購入し,帰宅してみたところ商品が不良品だったとします。この場合,AMEXで購入したのであればAMEX側が店と交渉してくれるはずですが,VISA付きのDebit Cardで購入した場合は自分で直接店側と交渉しなければなりません。新品と交換してくれればラッキーですが,そうでない場合は丸損になる可能性もあります。

スーパーなどで買い物をする時はまず問題ありませんが,大きい買い物をする時や旅先では,クレジットカードを利用した方が,トラブルが起った時のことを考えると安全だと思われます。

2.Social Security Card (Number) パスポート,IAP-66が必要

これもアメリカで生活する上でなくてはならないものです(我々には何も保障はしてくれませんがノ)。さまざまな手続きをする際に必ず聞かれます。申請してから手元に来るまで1週間ぐらいかかるので(私の場合,窓口で2週間後と言われましたが,届いたのは5日後だった),即手続きしましょう。それまでの間は,「申請したが,まだ受け取っていない」と言っておきましょう。たいがいはそれで済みます。

SSNが無くて一番困るのは,車を購入できないということです。アメリカでは車が無いと本当に何もできないので,渡米してすぐにレンタカーを借りる必要があります。レンタカー代は高いので,早く車を購入すればそれだけレンタカー代を浮かせることができるわけです。

車を買ったはいいが,SSCが届かなくて車をうちに持って帰れないという先生もいらっしゃいました。

以前は家族全員SSNを取得することができたようですが,1995年より,非アメリカ市民の非労働者(扶養家族)のSSN取得は不可能になったようです。毎年4月15日締め切りのTax Return(確定申告)にはSSNが必要なのですが,取得できない扶養家族には,それぞれのTax ID Number(TIN)というものが必要になります。このTINを取得しておかないと,扶養家族控除が受けられませんので注意が必要です。申請の仕方は大学内の担当部署(JHU内にはあるらしい)にお問い合わせになってみて下さい。

 

3.電話(Bell Atlantic) → 410-954-6260

これも上記の2つと同様にすぐに手続きしておきたいものです。私はもらった資料の電話番号が間違っており,自動応答システムを聞いて,何度ボタンを押していっても,New Serviceの受付にたどりつけず悩みました。そこで,何としても早く電話を使いたかったので,Bell AtlanticのオフィスがあるMondawmin mall(黒人街にあるので危険)に出かけたのですが,そこには既にオフィスはなく無駄足になってしまいました。

結局,研究室にある電話帳で番号を調べ直して,申し込むことができました。上記にあるのがその番号ですが,変わる可能性もありますので,おかしいと思った時は最新の電話帳で調べてみてください。

尚,申し込む際に,その時点で電話番号は決まるのできちんとメモしておきましょう。電話の料金体系は,大きく分けて,月約18ドルのフラットレート(ローカルコールかけ放題)と,1通話8.5セントのユニットコール(Economy)制の2つがあります。ユニットコールは1度繋げば,何時間話そうが8.5セントです(プラス基本料金約5ドル)。計算上は月に100回を少し上回るローカルコールをしないとフラットレートの額に達しないので,これを上回るようであれば,フラットレートに変更した方がお得と言えます。

それから,長距離電話サービスの会社をどこにするか,なども聞かれるので,AT&TとかMCIなど取りあえず言っておきましょう。後で落ち着いたら,他の人に聞くなどして安い所に乗り換えればいいと思います。契約してから,最初の1ヶ月は長距離電話会社の切り替えは無料です。

ちなみに現時点でこのあたりで利用者が多いのは,以下の所だと思います。

INET

(申し込み先)1-800-783-3351 (フリーダイヤル,日本語)

日本へいつでも1分27セント(日曜日は24セント/分),最初の30秒を過ぎてからは6秒刻みで課金され大変お得です。月々の手数料,ミニマムチャージなし。電話のかけ方はAT&T,MCI,Sprintなどと同様で,料金の請求もBell Atlanticから一括請求です。電話回線の品質も良好です。ただし,Bell Atlanticと契約する際,長距離電話会社をいきなりINETにしてはいけません。その場合,INETのお得な料金体系は適用されませんので,必ず他の長距離電話会社と一旦契約してから乗り換えてください。

それから125ドルのdeposit,Passport・IAPー66のコピーを要求されるので,小切手をきり,必要事項をきちんと書いて封筒に入れ,32セントの切手を貼って郵送してください。(ちなみにアメリカ国内の封筒,葉書の郵便料金は32セントのようです。32セントの切手がたくさん必要になります。日本へは60セントらしいのですが,私は面倒なので32セント切手を2枚貼って出しています。切手は郵便局に行かなくてもGiantなどのスーパーでも手に入ります。)

郵送先の住所は現時点で(1997年11月1日)下記のとうりです。

ATTN: New Service   (注: ATTNはAttentionの略)

Bell Atlantic

P.O. BOX 227C

Beltsville, MD 20704

FAXが使える状況であれば,上記の必要なもののコピーをFAXし,depositを直接 Bell Atlanticの支店へ持ち込むという方法もあるようです。このほうが早く電話を使えるようになると思います。それから,いつから電話を使えるようになるか確認しておくことを忘れないようにしてください。アメリカ人は催促しないとなかなか動きません。

それから,国際電話のかけ方です。例えば,仙台の,022−123−4567にかけるとすると,フルダイヤルは,011−81−22−123−4567となります。011は長距離電話会社へ繋ぐためのナンバー(推測),81は日本の国番号です。日本の市外局番の最初のゼロは不要です。

 

4.電気(BGE) 1-800-685-0123

アパートに入居してすぐに電気,ガス,水道は使用できる状態になっていると思います。ガスガス,水道は家賃に含まれていますので使い放題です(Bonnie Ridgeの場合)。ちなみに,セントラルヒーティングの冷房は電気ですが,暖房はガスなのでただです。

電気は私の場合,入居した時点でBGE(Baltimore Gas & Electric)から郵便が来ていたので,それに記入して郵送したら,後でDeposit(58ドル)を送れという郵便が届いたので,小切手をきって必要事項を書いて郵送し手続きは完了しました。入居して1週間ぐらい経過してもそのような郵便が届かない場合は,BGEの上記の電話番号に電話し,手続きをする必要があると思われます。

5.自動車

アメリカでは車は安くありません。中古車でさえ,何でこんなに高いの?っていう感じです。別の見方をすれば中古になってもあまり車の価値が下がらないということになりますが。

車を買う際に一番念頭においておかなければならないことは,ここは治安の悪いBaltimoreであるということです。夜遅く,研究室から帰宅途中にダウンタウンで車が故障してしまったら,命の危険にさらされます。

つまり,なるべく故障の少ない車を選ぶことが必要最低条件となります。となるとリーズナブルな選択肢は日本車しかありません(お金持ちならドイツ車という選択肢もあります)。

結局,日本車の新車を購入するのが一番無難な選択となります。余裕があれば少し高いお金を出しても,日本と違って車の価値があまり下がらないので,いい車に乗ったほうが結局は得をすることになると思います(盗難に遭う危険を除く)。まぁ,それはおいといて,車購入に必要なものを列挙しておきます。

Social Security Card

Money (Check)

Insurance

International Drivers Permit(国際運転免許証)

上記の4つは絶対必要です。2度手間は面倒なので,購入を決めたら下記の物も念のため持って行きましょう。

Passport

IAP-66

Credit Card

・日本の免許証(持っていっても結局は読めないので,何だこれ?と言われる)

Marylandの免許証はあればBetterですが,なくても大丈夫です。気に入った車が店頭にあればその日のうちに乗って帰れます。  尚,ナンバープレートは,最初は紙製のテンポラリーナンバー(45日間有効)を発行されると思います。人によって本物が届く時間が違うのですが,私の場合1ヶ月かかりました。別に紙のナンバープレートでも問題はありませんが,雨が続くと歪みます。

それから盗難防止装置が車についているとしても,盗難防止のためにハンドルをロックするBarを使用した方が視覚的な効果も得られ安全だと思われます(CardorやCar Shopで売っています)。それでも,オーディオやエアバッグを盗まれる可能性はありますから,光が点滅するダミーの警報装置などを車内に置いておくのも効果的だと思われます。

[補足]

1. Insurance

日本でJALカードを作ってきた人は,JALに連絡すればすぐに手続きをしてくれるそうです。私はJALカードを持っていないので詳細はわかりませんが,何の面倒もないようです。ただし,結局契約する保険会社はAIGになるという話です。

JALカードを持っていない方の場合。こちらの通常の任意保険は補償額が日本と違って非常に安いのに驚くと思います。対人無制限などというものはないようです(JALカードは対人無制限らしい。Bill Gatesを轢いたらどうするんだろう?)。そこで,少しでも補償額の多い保険に入って安心したい方は以下の所に連絡してみてください。

AIG International Services (1-800-892-4447,日本語,9:00〜5:30 Central Time)

車購入のため,保険の加入代行を依頼したい旨を伝えればいろいろ言ってきます。後はFAXでやり取りをして,見積もりを出してもらいます。車の購入が決定したら,車を持ち帰る日に,直接購入店から上記にもう一度連絡し,その購入店宛てにFAXで臨時の保険証券のコピーを送ってもらいます。そのコピーがあれば,保険は有効です。保険開始日を,必ず車を持って帰る日ににしてください(日にちを間違うと無保険車で走行することになりかねません)。正式な証券は後で郵送されてきます。

実は,保険の加入代行手続きはこの会社(AIG International Service)の会員になることが必要なのですが,2年間で会費が400ドルぐらいします(700ドルに値上げされたそうです)。車の保険料は車種によって当然違いますが(スポーツタイプは高い),シビックの新車であれば最高の保障で半年で700〜800ドルぐらいになります。

決して安くはない出費ですが,自分で面倒な手続きをする手間や(日本のようにディーラーが代行してくれない?),補償額の安い他の保険会社で不安になるよりはよかったかなと思っています。普通の保険会社の保険料はどのぐらいかわかりませんが,補償額の割に保険料が高いのではないでしょうか(特に渡米したばかりで,何の実績もない外国人には,若者と同じ保険料率が適用されることもあると聞きました)。

尚,AIGの自動車保険はレンタカーを借りた時でも,自分の車と同じカバーが適用されるようですので,加入される際に確認してみてください。旅行先でレンタカー借りる時に出費をかなり抑えることができます。

それから,AIGより東京海上火災(東京マリン)の方が,ほぼ同じ保険金額でもカバーの範囲が広い(補償金が若干多い)という話もありますので,渡米前にそちらにあたってみるのも手かもしれません。

2. Money

日本から既に,Travelers Checkなどで現金を持ってきた人はいいのですが,私のようにCitiBankから必要になった時に,こちらの銀行に送金すればいいと考えていたものにとっては,意外な落とし穴がありました。CitiBankの電話一本で送金できるサービスは,送金先の銀行をあらかじめ登録しておく必要があるのですが,その手続きに2週間ぐらいかかるということです。大急ぎで必要事項を記入し,国際 Express mail で出しました(何と15ドル!だったかな?)。

急がせたので,結局2週間かからず登録が完了しましたが,レンタカー代の事を考え冷や冷やでした。

これを防止するためには,渡米前に後述の海外送金登録依頼用紙にCITIBANKの部分の必要事項を記入し(サインか印鑑をしておくことが重要),実家の両親などに持たせておいて,アメリカでの銀行口座が決まった時点で,電話なりFaxなりで残りの必要事項を連絡し,日本からCITIBANK宛てに郵送してもらえば,早い安い確実と言えます。

登録が済んでしまえば後は簡単。本当に電話一本で翌日には自分のNationsBankの口座に振り込まれていました。これを確認した上でチェックを持参し,車購入となるわけです。

私の他に,クレジットカードの限度額を一時的にはずしてもらい,車を購入しようと考えた先生もいらっしゃるのですが,クレジットカードはだめで,急きょ日本から送金してもらったとのことです。車購入の支払いはチェックということをお忘れなく(州によってはPersonal Checkではだめな場合もあるそうですが…)。

付録 CITIBANKに海外送金先を登録する時のフォーマット

海外送金登録依頼 (と書く)

【送金先】

銀行名:

支店名:

支店住所:

預金種目:

口座番号:

口座名義:

受取人住所:

ABA Number:

【送金元】 (CITIBANKの自分の口座)

支店名:

口座番号:

口座名義:

口座サインまたは印鑑(自分が口座を開いた時に登録した方)

6.免許(Bel Air)

Marylandに居住し,車を運転する者は居住してから30日以内にMarylandの免許を取る必要があるとMarylandのDriverユs Handbookに書いてあります。いつまでも国際免許で車に乗っているわけには行きません。とにかく早いうちに免許を取ってしまいましょう。

ここMarylandでは免許を取得するのは非常に簡単です。簡単すぎて恐いくらいです。実際アメリカ人は車の運転は下手です。下手なくせに結構飛ばしますので,事故に巻き込まれないように気をつけてください。

本題に移ります。まず,免許取得の前に,3時間のアルコールとドラッグに関する講習を受講しその証明書を手に入れなければなりません。これは民間委託でやっているので,何個所か場所はあると思いますが,私はTowsonの所に連れて行かれたのでそこしか知りません。どういうスケジュールでやっているのかはわかりませんが,月曜日〜土曜日までやっているような感じです。平日は夕方5時30分ぐらいから始まるようです。予約は要りませんが,行く前に電話でいつやっているのか確認してください(410ー321ー9190)。少々道が複雑なので,一人で行っても場所がわからないと思います。知っている人に連れていってもらってください。

講義終了後,20問のテストがあります。過去問があるので目を通していってください。まったく同じ問題が出ます。合格すれば受講証明書をもらえます。これを免許センターに持っていかなければなりません。この講義に35ドルもかかります。

ただし,金色のジャケットを羽織って講義するロシア系のおばちゃんはとても面白いので,Baltimoreに来たら一見の価値はあります。

さて,免許試験ですが,Marylandには何個所か免許センター(MVA office)があります。 Baltimore市内にもありますが,治安が悪いところにあるので,慣例的にほとんどの人はBel Airのofficeに行くようです。Glen Burnieも悪くないようです。必要事項を列挙します。

International Drivers Permit (国際運転免許証。英語で表示されているページを見せる。

  そうしないと読めないから無効と言われる場合がある)

Passport,IAP-66

Social Security Card(これは今は要らないらしいが,念のため)

・アルコールとドラッグの受講証明書

・ 現住所を証明するもの2部 (ダイレクトメールでも可。自分の名前と住所が記載された自分宛ての郵便物が2部必要。これがないために出直しになった人がいる。)

・ 日本の免許証(持っていっても結局は読めないのだが…)

・ 自分の身長,体重をフィート,ポンドで記載できるようにしておく。

(1 m = 3.281フィート, 1 kg = 2.205ポンドちなみに,1.84m,78kgの私は,

1.84m×3.281=6フィート,78kg×2.205=172ポンドとなります。)

・ 免許のクラスはNoncommercial Class "C" Licenseとなります。

まず申し込み用紙に記入し受付をしますが,ここで一つトラブルことがあります。本来国際免許を所有していれば,メリーランドの免許試験を受けることが可能なはずなのですが,そのことを知らない係官がいて,この免許では仮免許(learnerユs permit)の試験しか受けさせられないと言われる場合があるということです。これは間違いなので(少なくともメリーランド州発行のDrivers Handbookにはそのような法的根拠の記載はない),そうされそうになったら抗議しましょう。だいたい本試験の実地が信じられないほど簡単なのに,日本で立派に運転してきた人に対して仮免許しか受けさせんとは言語道断です。

蛇足ですが,ニューヨーク州の場合は,居住者の場合,国際免許証での運転は違法であり,免許試験も仮免許からのスタートだそうです。

 その受付が終了すると,簡単な道路標識の確認テストを受けます(私はこれを聞いていなかったので少し戸惑いました)。8個標識が出されその意味を尋ねられます。何通りかパターンがあるかもしれませんが,私の時に出題されたのは,以下のものでした。

OCTAGON: STOP

TRIANGLE: YIELD

DIAMOND: WARNING

PENTAGON: SCHOOL AND SCHOOL CROSSING

CROSSBUCK & CIRCLE: RAILROAD CROSSING

MUST TURN LEFT

MUST TURN RIGHT

SLIPPERY ROAD

その後に学科試験となりますが,学科試験は過去問がありますので一通り目を通しておけばまず大丈夫だと思います。20分の制限時間内に20問を解きます。17問以上で合格です。少し戸惑うのは,コンピュータのモニターの前に坐り,1問ごとに問題を見て答えのボタンを押していくのですが,直後に正解・不正解が表示されるので間違った後はちょっとプレッシャーになることです。尚,わからない場合,パスして後で答えられるような表現があったように思いますが,1度パスした問題をもう1度パスすると,その問題は自動的に不正解になるらしいので,1度パスした問題は次に出てきた時にわからなくてもそれらしい答えを選んだ方がいいようです。

実地については,発進,停止,右折,左折,直進バック,切り返し,縦列駐車(parallel parking)といったことをやらせられます。非常に簡単なのですが,慣れない左ハンドルなので縦列駐車だけは左ハンドルなのでどこかであらかじめ少し練習していった方がいいかもしれません。

車は自分で用意しなければならないので,整備不良に注意してください。私の場合車のチェックは何もされませんでしたが,整備不良の車では試験を受けられません。

 

Tax returnは,1040NR(または1040NRーEZ),8833,8843の3種類です。1040NRと1040NRーEZの使い分けですが,扶養家族の控除を受ける場合は1040NRを使用することになります。単身で渡米している場合は,いくつかの条件を満たす必要がありますが,記載の簡単な1040NR-EZを使用できます。

もっとも,Federal TaxはUSーJapan tax treaty 19という条約により,こちらで得た収入に関しては免税になる取り決めがあるので(もちろん条件はありますが,ほとんどの人は大丈夫なはず),扶養家族がいてもいなくても免税の恩恵は変わらないので,1040NRーEZで申告しても問題ないのではないかと思います。他州にいる友人はそうしていますが,私は保証はできませんので,1040NRーEZを使用する場合は,念のためTax officeに確認してください(Officeの人はダメと言いそうですが…)。

State taxに関しては,州により違いがあります。免税となっている州もありますが,残念ながらメリーランドでは課税されます。これもNonーresident用のFormがありますので,Tax officeで入手してください。こちらは扶養家族のあるなしに関わらず,使用するFormは同じです。1997年度分は505というFormでした。

2) 2年目以後

一度申告すると,2年目以後はTax Formが自宅に郵送されてくるそうです。

3) 帰国年

1040AというFormを使うという情報がありますが,確証は今の所ありません。J1-visaの場合,1040NRまたは1040NR-EZでいいのかもしれません。今の所不明です。

以上のFormは,いずれもホームページからダウンロードできます(PDFファイル)。Formを閲覧,そして印刷するためには,Adobe Acrobat Reader(無料)を手に入れる必要があります。

Federal tax form           http://www.irs.ustreas.gov

State tax form              http://www.comp.state.md.us

Adobe                         http://www.adobe.com

 

8.自動車個人売買の手順,必要なもの (阪大の橋本先生のご厚意)

個人売買に必要な書類は、

1) Certification of Title(Form VRー2、車の権利証のようなもので、車購入後、登録が完了するとMVAから郵送されてくる)

2) Bill of Sale(Form VR-181)

3) Inspection済み証明書。(全てSellerの人が揃えてくれるはずです。Buyerは必要事項を記入します)(あと、Application for Certificate of Title (Form VRー5)も必要という話もありますが、なくても問題ありませんでした)

1) の書類に売買時点での走行距離、日付、Seller, Buyer両者の名前と署名、売買価格とその時点での走行距離、保険に関する情報、その他の必要事項を記入します。(保険に関してはProof of Insurance Coverageとして、保険証のコピーか何かがあればよいでしょうが、なくとも、Policy No., Companyユs Name, Agentユs Nameが正確に書き込めてあればO.K.のようです。)

2) の書類には、売買時点での走行距離、売買価格を記入し、Sellerが署名し、公証人(Notary)のサインと印章を受けます。次にBuyerが署名し、同じく公証人の署名と印章を受けます。公証人のサインとシールは、NationsBankに行けば、(口座を持っていれば)ただで直ぐにしてもらえます。(ちなみに、この書類は車両の年式が7年未満の売買時には必要ですが、それより古い型の時は必要ありません。)

3) の書類には数種類あるようで、それぞれ有効期間が違うようですが、なるべく有効期間が長いものにしておいてもらう方が何かと便利と思われます。これらの書類を揃えて、MVAに赴きます。

4) 以下、Glen Burnie編です。まず、案内(Information)で、「車を買ったので登録しに来た。」と言うと、書類を揃えてForm Reviewer(?)の所へ行くように指示されます。しばらく並んでから書類を見てもらいます。もし、書類に不備があれば、その個所を正しく書くように教えてくれるとともに、次に行くべき窓口の場所を教えてくれて、順番待ちの番号札をくれます。待ち合いのベンチで待つこと30分?、電光掲示板に表示された自分の番号と担当の窓口番号を確認して、その窓口に向かいます。窓口の係の人が書類をチェックし、税金と手数料を払えば、その場で新しいTag(ナンバープレート)がもらえます。Certification of Titleは後日郵送されてきます。ナンバープレートと一緒に封筒に入った数字のシールをくれますが、これは有効期限を示す年月のシールで、後部に付けるナンバープレートに貼り付けます。また、このシールの入っていた封筒は登録カードになっていますので捨てないように。新しくもらったナンバープレートを古いものと交換します。このときレンチなどの工具が必要ですので忘れず持参しましょう(どんな工具が必要かはご自分の車のナンバープレートをチェックしてください)。古いナンバープレートは古い登録カード(Sellerの人より託されていると思います)とともにTag Returnの窓口に返します。車の登録は、SellerとBuyerが揃っていなくても、Sellerが記入すべきところをきちんと記入しておいてもらえば、Buyerだけで十分です。したがって、Sellerの方が帰国してからでも手続きはOKです。代金の受け渡しは、両人が都合のよい方法を相談して決めて下さい。ちなみに税金は書類に表示されている売買金額の5%になります。念のため。また、特殊なナンバープレート(好きな数字やアルファベット、JHUものなど)も発行してもらえるそうですが、それなりの手数料と時間が必要であるそうです。

 

9. IAP-66とJ1 visa,合法的米国滞在について

IAP-66は,

1) J-1 visaを取得するために必要な書類

2) J-1 statusを維持しているということを証明するための書類

です。J-1 visaとJ-1 statusは厳密には意味が異なるので,J-1 statusの期間が,J-1 visaの期限と異なることもありえます。米国滞在中は,期間が有効なJ-1 statusを維持することが必要とされるので,パスポートのJ-1 visaは期限切れになっていても,IAP-66によるJ-1 statusが有効であれば,米国滞在は合法です。

  それから,米国出入国の際はパスポートと一緒にIAP-66の携行・提出も義務づけられています。米国再入国の際には,J-1 statusを維持しているということの証明に,IAP-66の裏にスポンサー(大学等)の署名が必要とされるようです。この裏書きがないと,再入国に手間取ることがあるそうです。

ちなみに,Johns Hopkins大学はIAPー66をたった1年間しか発行しない決まりがあるようなので,J-1 visaの有効期限も1年間しかありません(2年の留学予定なのに(ーー;)。そこで,J-1 visaおよびIAPー66の期限が切れる前に,Jー1 statusを維持するため,IAPー66の再発行が必要となるのですが(一応これで米国滞在は合法),visaの更新は米国国内ではできないので,アメリカ国外の米国大使館(領事館)で行わなければなりません。この時点で,J-1 visaとJ-1 statusにずれが生じてしまいます。

  しかし,そうなると一旦日本へ帰国した場合,visaの更新をしないと米国に再入国できなくなります。東京の大使館はvisa発行が遅いので,困ってしまいます。日本に簡単に帰られません。アメリカから出ないで働けということなんでしょうか(ーー;)フー。

  例外として,カナダ,メキシコ,カリブ海周辺諸国と米国の出入国に際しては,J-1 visa切れでも,有効なJー1 statusを維持していれば(有効なIAPー66を持っていれば),米国への再入国は問題ないそうですが…。ちなみにカナダの場合は大丈夫でした。

カナダまたはメキシコの米国大使館に行き,VISAの更新をしておくという裏技もあるようですが,意外に時間がかかるようでお勧めではありません。

以下に日本のアメリカ大使館でなるべく短期間にVISAを取得し,アメリカに戻ってくる例がありますので御参考にしてみてください。

  私と私の妻と子供2人(計4人)は昨年の12月でJー1、Jー2ビザが切れました。延長手続きを職場の大学でしてもらい、新しいIAPー66をもらいました。これでパスポートのビザは期限切れですが、滞在自体は合法的であると説明を受けました。しかしこれではアメリカ国外に一度出ると帰ってくるにはその国のアメリカ領事館でビザの申請をしないといけないので不便です。そこでまず郵送でビザを取ろうと日本のアメリカ領事館にfaxで問い合わせたところ,一般的な事の返事しかもらえず、詳しくはfaxで情報を引き出しなさいとのことでした。それも具体的にどうすればいいのかの情報に欠けており断念しました。

  次にビザ代行業者に頼みました。これで今回は無事にビザが取れました。以下にその手順を示します。

(1) ビザ代行旅行社?(大阪)にアメリカから電話をして何が必要なのかをよく聞いてビザ申請書類を4人分アメリカの自宅に送ってもらう。

JTAジャパン(株)

大阪:tel:06-315-6127/fax:06-365-5412

東京:tel:03-3402-8379

(2) 必要書類(私の場合IAP-66、ビザ申請書類)、パスポートと顔写真(顔が大写しになっている写真でないといけません。確か写真の約3分の2以上が顔でないとダメらしいです。こんな事は何処にも書いてなかったのですが,私は大きさの異なる写真を複数枚持っていたので助かりました)を用意する。

(3) 4人分の必要書類等を持ち、私だけ日本に帰国。(ちょうど、日本で学会がありましたので私だけ帰りました。郵送だけでもいけると思うのですが,実際にやっておりませんのでこれについては分かりません)

(4) 月曜日の午後にJTAに書類を持っていく(私は忙しかったので母親に頼んで持っていってもらいました。)。;JTAの話によるとだいたい中1日(余裕を見て中2日)でビザは出来るそうです。ですから月曜の朝出せば遅くとも木曜日に出来ます。私の場合月曜の午後でしたので火曜に申請して木曜日の午後にビザが出来ました。料金は1人につきアメリカ領事館に払うお金が6000円から7000円、代行手数料が6000円ぐらいで計12000円から13000円ぐらいです。

(5) 金曜日にビザを取りに行く。(これも母親に頼んでしまいました。親はいつまでたってもありがたい存在です。いつも感謝しております。)

(6) 次の月曜日に無事アメリカに戻る。

 

10.クレジットカード

アメリカでドル建てで給料をもらっている方は,ドル建てのクレジットカードを利用した方が為替による影響を気にせずに済むのでいいのですが,実は渡米直後はアメリカにおけるクレジットヒストリーがないため,ドル建てのクレジットカートを取得するのは無理または非常に困難です。しかし,ドル建てのクレジットカートを持つ方法はあります。一つは,渡米前に日本でAmerican Expressのクレジットカードを作り(この時点では円決済のクレジットカード),渡米してからすぐにドル決済のカードに切り替えるという方法です(ちなみにカスタマーサービスも英語になります。ただ,日本人通訳の方は常に待機しているそうなので,心配する必要はありません)。そうすれば,ドルでもらった給料からドルで支払を済ませることができるので,為替差損及び手数料を取られることがありません。VISA・マスターより加盟店が少ないのがたまに傷ですが,さすがにアメリカですので,たいがいのところでAMEXは使えます。ただし,中には使えないところもありますので,旅行に出かける時などは,円建てのカードでも構いませんから,バックアップのためにVISAかマスターの提携カードを持っていきましょう。

その他の方法としては,JALファミリークラブのプレミオカードというのが,日本で作ることのできるドル決済のクレジットカードだそうです。私は持っていませんので詳細は不明ですが,JALファミリークラブでは他にも自動車保険・健康保険などの海外赴任者サービスを行っているようですので,一度コンタクトを取ってみるのもよいかもしれません。

http://www.jal.co.jp/

からたどれると思います。

11.ファミコン・Nintendo・プレイステーションなど

   これらのゲーム機器にはマニアの間では有名な国別条項??なるものがあるらしく,日本で購入したゲーム機器では,日本で販売されているソフトウェアしか動かすことができません。アメリカで売られているソフトは基本的に使用することができません。逆にアメリカで販売されているハードでは日本のソフトは動かないような仕様になっているそうです。どうしても1台で日本・米国のソフトで楽しみたいという場合はROMを改造する方法があるそうですので,専門紙かパソ通などでSearchしてみてください。

 

12.引越し

   日本の業者は以下の2つのようです。

日通 301−725−0720

ヤマト 703−968−6896

私はBaltimoreからNashvilleに引っ越すことになりましたが,アメリカ国内の引越しは日本へ行くより高くつくとのことです。私の場合,1人分の荷物しかないので,かなり荷物は少ないのですが,それでも2,200ドル+保険がかかる上に,配達も10日以上はかかると言われ唖然としてしまいました。何だか足元を見られているような気がしました。

   一応ボスが引っ越し代は負担してくれると言ってくれましたが,あまりにも高いのと,10日以上もまともに生活できないのでは困るし,またNashville程度(約700マイル)であればということで,トラックを1台レンタルし,車はけん引して引越しすることにしました。トラックは片道だけのレンタル可能で,5日間で600ドル以下です。ガソリン代や保険を入れても恐らく700ドルぐらいにしかなりません。アメリカ国内で引越しされる場合には,一つの選択肢となります。

13. Bonnie Ridge

   Bonnie Ridgeを去る際は,3ヶ月前にOfficeに届け出ることにしましょう。

 

14.その他

Cable TV<Comcast> 410-427-5050

・ 新聞<Baltimore SUN> 410-539-1280

・ 在米日本大使館 202-939-6860  在留届は忘れずに出しましょう。

2520 Mass Ave NW

Washington D.C. 20008

・ 海外生活情報ホームページ

   http://www.jpnnet.com/  http://dc.j-netusa.com/  http://www.globers.com/  など。

1997年11月1日記す

1998年4月4日第一回改定

1998年4月13日第二回改定

1998年4月26日第三回改定

1998年8月18日第四回改定

1998年10月16日第五回改定(Baltimore版はこれで終了予定です)

東北大学 沼口裕隆

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